決算短信の差分チェック手順

決算短信は短い締切の中で複数部門の情報が集約されるため、提出直前まで版更新が続きやすい文書です。数値と文章を別々に見るのではなく、連動関係を確認します。

サマリーの主要数値を先に固定する

売上高、各段階利益、1株当たり情報、配当、業績予想など、投資家が最初に見る数値を先に確認します。旧版から変更された数値がある場合、その理由がレビュー済みか、同じ数値を使う本表や説明文へ反映されているかを追います。

本表と文章説明の整合を見る

数値が正しくても、前年増減や増減理由の文章が旧版のまま残ることがあります。「増収」「減益」といった方向性、パーセント、主因となる事業や費用項目が、本表の更新後も整合しているかを確認します。

業績予想は前回公表値との差も確認する

業績予想を更新した場合、今回予想だけでなく前回発表予想との差、修正理由、前提条件、配当への影響など関連記載を確認します。数値だけ差し替えて説明が変わっていない場合は、意図したものかを作成者へ確認します。

列ずれ・単位・符号を見落とさない

PDF化の過程で列幅や改ページが変わると、視覚的には大きな差分に見える一方、実質的な内容は同じことがあります。逆に単位の「百万円」「千円」やマイナス符号の変更は小さく見えて重要です。レイアウト差と内容差を分離してレビューします。

提出直前は直前版との比較に切り替える

レビュー初期は前年同期資料との比較が有効ですが、提出直前は最後に承認した版と提出予定版の比較が重要です。意図しない再編集、コピー&ペースト、脚注の取り残しがないかを確認し、検出された差分を説明可能な状態にして終了します。

差分確認を仕組み化する

Diff × Diffは、2つのファイルを比較し、変更箇所を確認するためのローカル比較ツールです。比較結果は判断の補助として利用し、重要文書は原本と業務上の承認手続も合わせて確認してください。

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